Kansoku
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観測の技術

国ごとの観測拠点から読み、1行ごとに出どころを記録し、読めた・読めなかったを分けて残す。Kansoku の観測の仕組みをまとめています。

  • 指定した国のアドレスから読みます
  • 消費者の回線は一切使わない
  • robots.txt は文章ではなくコードで守る

5つの理由

AIが出し惜しみしているのではありません。届かないのです。

どれも、聞き方を工夫すれば埋まる差ではなく、AIという仕組みの性質です。

  1. 01

    返ってくるのは「相場」で、「売主」ではない

    いくらか、と聞けば、市場を代表する数字が返ります。それでは動けません。仕入れも値付けも輸出判断も、必要なのはどの会社が・いくらで・どのページで売っているかで、それはAIが答えている質問とは別の質問です。

  2. 02

    自分の国からしか見えない

    ページは、どこからのリクエストかで価格も通貨も在庫も変えて返します。東京から聞けば東京の姿しか返りません。サンパウロから見てくれ、と頼めるプロンプトは存在しません。

  3. 03

    その数字がどこから来たか言わない

    実際に試したとき、AIが挙げた2つの数字はどちらも正しい値でした。片方は買取価格、もう片方は市場指数。回答のどこにもその区別は無く、その違いで差の符号が反転しました。

  4. 04

    「昨日」を持っていない

    ページが昨日何を表示していたかは誰も保存していないので、モデルも思い出せません。昨日からの変化は、後から買うことができません。誰かが記録していた場合にだけ存在します。

  5. 05

    毎回、違う答えが返る

    同じ質問に同じ答えは返りません。要約としては問題なくても、月次で並べて比べる数列としては使えません。

これはAIへの批判ではありません。AIが何のためのものかという説明です。特定のページを、特定の国から、特定の時刻に読み、その記録を残す ―― それは別の仕事です。

2つの入口、1つの基盤

片方はページを読んで返します。もう片方はブラウザごと渡します。

ほとんどの用途は前者だけで足ります。後者は、前者では届かないページのために在ります。

Web Data API

POST /v1/extract

URLと「欲しい形」を渡すと、構造化データが返ります。

ページから何を取るかを記述していただくと、指定された国のアドレスから取得し、安い段から順に抽出を試し、どうやって得たかの記録つきで型のついたデータを返します。

  • 3つの段(css / structured_data / llm)。有料の段は明示的に選ばない限り走りません
  • 一覧は行として返るので、欠けた項目が列をずらすことがありません
  • 全行に出品者・URL・取得時刻・為替レートとその公表日が付きます
  • 税抜価格は取得時に一度だけ確定させます

規模のある監視向け ―― カタログ、出品一覧、検索結果、価格。

Browser API

POST /v1/browsers

選んだ国の、本物のブラウザ。

操作できる描画セッションです。遷移・待機・クリック・スクロール・スクリーンショット。JavaScriptで組み上がるページ、同意フローの奥にあるページ、そして「現地の訪問者に見えている通り」を確かめる必要があるページのために。

  • JavaScript描画。待機条件は指定できます
  • スクリーンショットと描画後のDOMを、後から取り出せる成果物として保存
  • セッションの間、アドレスは固定されます
  • 間隔とrobotsの規則はデータAPIと同一。例外はありません

ページを表示された通りに残したいとき、そして他の手段では読めないページのために。

2つの入口は、1本のキー・1つの請求・1つの監査証跡を共有します。まずデータAPIから始めてください。ブラウザに手を伸ばすのは、他のどの方法でもページが中身を渡さないときだけで十分です。

汎用の対話型AIでは、なぜできないのか

AIが返すのは「相場」です。必要なのは、売主と金額とリンクです。

2026年8月20日、対話型AIに同じ商品の日米価格を尋ね、同じ日に同じ商品を実測しました。

質問

この型番は日本と米国でいくらですか。

AIの回答

両市場はほぼ同水準です。

同日・同条件の実測

米国市場は日本より17%上でした。

AIが挙げた2つの数字は、どちらも正しい値です。片方は買取価格、もう片方は市場指数で、回答のどこにもその区別は書かれていませんでした。差の符号が反転し、在庫全体の値付けがそれに従って変わります。

1行が背負うもの

出どころの無い価格は、会議で守れません。

返すすべての行に、どうやって得たかの記録が付きます。別のAPIではなく、切ることもできません。

price_ex_tax_jpy
12,800
seller
掲載されていた出品者そのまま
url
読み取った販売ページ
retrieved_at
2026-08-21T02:20:04.756Z
fx_rate / fx_published_on
適用したレートと、そのレート自体の公表日
level / attempts
値を出した段と、試したすべての段

税抜価格は取得時に一度だけ確定させ、比較はその列しか読みません。消費税の無い市場と、税込で表示する日本の価格も、いつも同じ基準で並びます。

毎朝、届くもの

調べる必要はありません。もう終わっています。

出社したときには、5つが机の上にあります。

01自社価格との差自社の価格と、各市場の販売価格の差(税をそろえて)
02昨日からの変化誰も保存していないので、後から買えません
03消えた掲載何かが売れたことを示す、もっとも近い公開信号
04誰が売っているか販売元の名前・掲載価格・リンク。平均値ではありません
05その数字の出どころ出品者・URL・取得時刻・為替レートとその公表日

実際の案件で測った結果を見る →

ページの読み方

安い段から順に。高い段は使わなくて済みます。

段は列挙した順に走り、後の段は前の段が埋めなかった箇所だけを埋めます。

  1. 01css渡されたセレクタを読む費用なし
  2. 02structured_dataサイトが既に公開している JSON-LD と OpenGraph を読む費用なし
  3. 03llmページをモデルに説明させる

["css", "structured_data"] を渡せば、モデルが呼ばれないことが保証されます。商品ページのほとんどは必要としません ―― 監視する掲載を6倍にしても費用が2倍未満で済むのは、そのためです。

4つの作法

同じ条件で比べるための、4つの作法。

どれも数字を組み立てる手順そのものに入っているので、お手元に届く数字は4つとも通っています。

  • 税をそろえて比べる税込と税抜は取得の時点でそろえ、比較は税抜の列で行います
  • 付属品と本体を分ける周辺アクセサリは本体とは別に数え、本体の価格差に混ぜません
  • 型番の枝番まで見る末尾1文字の違いも別の商品として扱い、上位仕様と標準仕様を分けて比べます
  • 2回続けて不在を確かめる一覧から2回続けて見えなかったときに、消えた掲載として記録します

商材が変わっても、4つの作法は同じです。変わるのは情報源の一覧だけです。

取れなかった と 無かった

読み取りに失敗した朝、素朴な仕組みはこう報告します ―― 「競合の在庫が一晩で全部売れました」。

データの上では、取得の失敗と、完売は、まったく同じ形をしています。どちらも0件です。そして、これは人が実際に動いてしまう数字です。

そのまま出すと

相手がサイトを改装した。こちらの読み取りが外れる。返るのは0件。前日との差分は「全掲載が消滅」。原因はこちら側にあるのに、報告は相手の市場の話になります。

実際にやっていること

その情報源が今日ちゃんと答えたかを先に確かめ、答えなかった情報源の掲載は消滅の判定から外します。数にも入れません。さらに、一度消えただけでは成約と判定しません ―― 並び順が変わっただけ、ページが分かれただけで消えることは日常だからです。

拒否は拒否として記録します。403 や 429 は HTTPステータスとして返り、「中身が空の成功」にはなりません。空で返すと「そこには何も無い」と読めてしまい、原因を別の場所に探しに行かせます ―― 実際のメッセージは「速度を落とせ」でした。

どこから読むか

ページは、誰が見に来たかで姿を変えます。

通貨、在庫、並び順、同意バナー ―― どれも、違う国からでは観測できません。

リクエストごと

国を指定していただきます

リクエストごとに「どの国から読むか」を指定でき、レスポンスにはどの国から読んだかが記録されます。同じページを複数の市場から同時に読んで、並べて比較できます。

抑制

頼まれなくても間隔を空けます

同一ドメイン宛の通信は、こちらがどれだけ速く送っても間隔が空きます。robots.txt は取得して従い、crawl-delay も守ります。禁止されたパスは取得を試みずに拒否します。これを解除する設定はなく、サポートに依頼しても解除できません。

拒否

拒否は、拒否として記録します

403 や 429 は HTTPステータスとして返り、「中身が空の成功」にはなりません。空の結果は「そこには何も無い」と読めてしまい、セレクタを疑いに行かせます。実際のメッセージは「速度を落とせ」でした。

契約する前に

読めるかどうかを、買う前に答えます。

調べたいページのURLを渡すと、その場で本当に読みに行って、読めたか断られたかを1件ずつ返します。無料の枠で使えます ―― お支払いの前に、ご自分の販路で確かめられます。

契約前に、ご自分の販路でこの診断を無料で試せます。どのページが読めるか、どの国から読めるかが、その場で分かります。

自分の販路で試す(無料)

守っている取得の作法

以下はいずれも、方針で戒めているのではなく、コードに存在しません。

これを必要とするお客様は、お断りします。

  • フィンガープリントの偽装をしない ―― クライアントの正体を隠さない
  • CAPTCHA を迂回しない ―― 認証課題は答えであり、その答えは「否」です
  • ログインを迂回しない ―― アカウント無しの訪問者が見られる範囲だけ読む
  • 宣言された制限を超えない ―― アドレスを回して速度制限を避けるのは容量ではなく回避です

原則だけでなく商売の理由もあります。一度拒否された取得元は、二度と読めません。 失うのは当社だけでなく、その情報源を必要としているすべてのお客様です。利害と倫理が同じ方向を向いています。

同じ器械で

その国からでないと答えが出ない、3つの問い。

仕組みは3つとも同じです。変わるのは情報源の一覧だけです。

01

価格と在庫

自社の価格と、各市場の販売価格の差(税をそろえて)。昨日から何が動いたか、どの掲載がいつ消えたか。

02

ブランド保護

別の国から見た、正規販売店リストにない販売者の掲載を、記録つきで。

03

表示と法令順守の記録

どの国で、いつ、ページに何が表示されていたか ―― 取得日時・国・ページの原本を結びつけた記録つきで。

料金は、料金ページに書いてあります。

監視は月額 ¥12,800 から。API は 1,000リクエストあたり ¥62 で、毎月1,000件までは無料、カードも要りません。あのページの数字は、ソフトウェアが実際に断るときに読む定数と同じ場所から出ています ―― 毎回の検査で突き合わせているので、ページと請求がずれません。

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